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薬物治療

パーキンソン病の薬には沢山の種類がありそれぞれに特徴があります。

 

患者さんの症状や年齢に応じて薬の種類や服薬量の組み合わせを考えて医師から処方されます。

 

パーキンソン病は脳内のドパミンが不足状態なので、それを補う治療薬が中心となります。

 

パーキンソン病の主な治療薬

 レボドパ(L-ドパ)

 

レボドパはドパミン不足を補う薬でパーキンソン病治療の中心となる薬です。
ドパミンを直接投与すると脳の門番役である血液脳関門を通過出来ないので、
ドパミンの前駆物質であるレボドバを服用します。
レボドバは血液脳関門を通過後に脳内でパミンに変わりドパミンが補充されます。

 

レボドバは効果の高い薬ですが長期間の服用で突然効果が切れたり(ウェアリングオフ現象)、身体が意思に反して動く(ジスキネジア)といった副作用が現れます。

 

 ドパミン受容体作動薬(ドパミンアゴニスト)

 

ドパミン受容体作動薬はドパミン受容体の働きを活発にしてドパミン伝達を促進します。
これにより不足したドパミンの代わりをする薬です。

 

レボドパよりもウェアリングオフやジスキネジアなどの副作用を起こしにくいことから、
認知症を伴わない70歳未満の患者には、ドパミン受容体作動薬が推奨されています。
主な副作用は幻覚・妄想・吐き気・食欲低下などがあります。

 

 MAO-B阻害薬

 

ドパミンの代謝経路として働くMAO-Bと言う酵素を阻害することで
ドパミンの分解を防ぎドパミン濃度を高める薬です。

 

主な副作用はジスキネジア発現の増強・幻覚・食欲不振・嘔吐などです。

 

 COMT阻害薬

 

レボドパを分解するCOMTという酵素の働きを抑え、
脳内への移行性を高めるための薬です。

 

レボドパとの併用のみで使われ、レボドパの効果時間を長続きさせます。
主な副作用はジスキネジア発現の増強・便秘・尿の着色・幻覚・妄想・肝障害などです。

 

 ドパミン放出促進薬(アマンタジン)

 

もともとはインフルエンザの薬として開発されましたが、
パーキンソン病患者に投与したところ運動症状の改善がみられた事で
効果があると認められた薬で、ドパミン神経からのドパミン分泌を促進します。

 

高齢者や腎機能障害者は幻覚やミオクローヌスが出現しやすくなります。
ミオクローヌスとは自分の意志とは無関係な運動を起こす不随意運動の一つです。

 

 抗コリン薬

 

ドパミンの減少により過剰になっているアセチルコリンの働きを抑える薬です。
振戦の改善のほか、鎮静作用が強く不眠改善も期待できます。

 

主な副作用はのどが渇く・かすみ目・幻覚・妄想などがあります。
また、前立腺肥大・緑内障の患者は悪化する危険性があるため使用できないほか、
認知症や高齢者の方にも適していません。

 

 ノルアドレナリン補充薬(ドロキシドパ)

 

パーキンソン病はドパミン以外にもノルアドレナリンという神経伝達物質も減少しています。
この物質が減少するとすくみ足や立ちくらみなどの原因となります。
ノルアドレナリン補充薬は脳の中でノルアドレナリンに変わる薬で、
すくみ足や立ちくらみの症状改善・姿勢維持障害・起立性低血圧などに効果があります。

 

主な副作用は吐き気・頭痛・幻覚・妄想などがあります。